図7●配線ラックは、浸水に備えて基礎と同じ高さまで上げた
(出所:日経BP)
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 今後、清水建設グループは、EPCサービスと発電事業の両方を拡大していく方針で、「発電事業を始めたことで、太陽光発電事業を当事者としても理解できるようになった。この経験を、今後のEPCサービスに反映させていく」(清水建設のエンジニアリング事業本部副本部長で、赤穂太陽光発電の社長を兼務する小林経夫氏)。

 こうした狙いもあり、赤穂太陽光発電所には、新技術や独自の工夫を意欲的に導入したほか、メガソーラーとは別に、複数の架台や太陽光パネルを導入し、強度や耐塩害性、発電状況を検証している(図8)。

図8●検証用に導入した架台の一つは、単管パイプのもの
(出所:日経BP)
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●発電所の概要
名称赤穂太陽光発電所
住所兵庫県赤穂市西浜工業団地内
敷地面積16万314m2
総投資額 約35億円
出力9.99MW(太陽光パネルの出力:12.0855MW)
年間予想発電量約1365万kWh
太陽光パネルシャープ製の単結晶シリコン型、4万8342枚
パワーコンディショナー(PCS)東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製、20台
基礎・架台清水建設製
発電事業者赤穂太陽光発電(東京都中央区、清水建設の子会社)
EPC(設計・調達・建設)サービス清水建設
売電開始日2014年4月1日