売電だけじゃない! 新・メガソーラー活用術
目次
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<第6回>メガソーラーの電力で直接、電気バスを充電
北九州市で走り出した「ゼロエミッション交通システム」
北九州市は、公害克服の過程で得られた人材や技術を活用し、世界の「環境首都」を目指している。その主な舞台となっているのが、若松区響灘地区だ。資源循環によってゼロエミッションを目指す「エコタウン事業」を早くから推進し、リサイクル工場が稼働している。ここ数年は、メガソーラー(大規模太陽光発電所)が続々と発…
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<第5回>メガソーラーの電気をEVで運ぶ!
近鉄と奈良県、大淀町が災害対応で連携
奈良県大淀町は、古くから吉野地域の玄関口として栄え、1970年代以降は、大阪のベットタウンとして宅地開発が進められてきた。近鉄吉野線・福神駅前に広がる「花吉野ガーデンヒルズ」は、近畿日本鉄道が開発した町内で最も新しい住宅団地。現在330世帯が住み、病院のほか、企業誘致用地がある。すでに植物工場が野菜…
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<第4回>メガソーラー事業の成長に向けた橋頭保
4メーカーのパネル設置し検証、「総合認証」を取得
テス・エンジニアリング(大阪市)は、コージェネレーション(熱電併給)システムのシステムインテグレーター(SI)として、国内トップの実績を持つことで知られる。O&M(運営・保守)の受託にも力を入れ、本社ビルでは、全国のコージェネの運用状況を遠隔監視している。再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT…
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<第3回>京葉ガスと三菱地所、メガソーラー電力を自社施設で利用
「30分同時同量」達成に2つの手法
京葉ガスは、千葉県北西部の10市の全域もしくは一部に住む約88万人に都市ガスを供給している。白井市も供給エリアの一部だ。北総線の西白井駅からクルマで10分ほどの住宅地に、2013年3月、出力1.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「白井太陽光発電所」が稼働した。京葉ガスが、同社の社有地に建設し…
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<第2回>IHI・相馬工場の自家消費型メガソーラー
蓄電池と連携し、受電電力のピークカットに活用
固定価格買取制度(FIT)によって国内に急増したメガソーラー(大規模太陽光発電所)は、電力会社の送電線網に連系し、20年間、固定価格で売電することで安定した事業性を確保している。そんな現在の太陽光発電事業の常識に反するのが、IHI相馬事業所(福島県相馬市)内にあるメガソーラーだ。同事業所では、約1M…
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<第1回>群馬県中之条町、メガソーラーでエネルギー地産地消
「地域新電力」を設立し、太陽光電力を小売り
群馬県中之条町は、同県北西に位置し、温泉で有名な草津町と隣接する。中之条町内にも四万や沢渡などの多くの温泉があり、豊かな広葉樹に覆われた山々から流れ出る白砂川や四万川の周囲は、見事な紅葉など、四季折々の渓谷美で知られる。