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ウエアラブルの“真価”

「フィットネスクラブ×ウエアラブル」は意義ある組み合わせ

東急スポーツオアシスの桑田氏に聞く

  • 小谷 卓也=日経デジタルヘルス
  • 2014/05/30 00:00
  • 1/1ページ

 予防医療へのシフトや“病院完結型医療”からの脱却が進む中で、フィットネスクラブが果たす役割はますます大きくなりそうだ。さらに、フィットネスクラブは、ウエアラブル技術の今後の活用が見込まれる用途の一つでもある。

 2014年6月11日に開催されるデジタルヘルスAcademy「『ウエアラブル』の本質を議論する」において、「将来のフィットネスクラブにおけるウエアラブル端末の役割」と題して講演する東急スポーツオアシス 事業推進部 ヘルスケア事業マネージャーの桑田勇人氏に、フィットネスクラブとウエアラブル技術について聞いた。

(聞き手は小谷 卓也=日経デジタルヘルス)


――今後の医療システムにおけるフィットネスクラブの位置付けをどのように考えていますか。

東急
桑田氏

 医療とフィットネスクラブの連携は、ある意味、永遠のテーマだ。実は我々としては、かなり前から医療側に近付こうとしてきた。しかし、理解を示してくれる医師がおらず、連携は進んでこなかった。

 しかし、ここにきて風向きが変わってきた。患者に運動を勧める医師が増えてきていることに加え、病院を建て替え・移転する際に隣にフィットネスクラブを建設したいというオファーが多くなってきている。

 今後は、病院だけで患者を支えきれない時代になる。予防医療の観点、そして患者の予後のケアという点からも、フィットネスクラブの役割は重要になるだろう。

――フィットネスクラブの役割が変わっていくということですね。

 これまでフィットネスクラブは、「元気な人が自己責任で運動する場所」だった。そうした考えからの脱却が求められているのだと思う。

 もっとも、フィットネスクラブの会員の年齢層はここきて急速に高齢化している。東急スポーツオアシスでは、2004年時点では30代以下が会員の54.5%を占めていて、60代以上の会員は13.6%だった。ところが2012年には60歳以上の会員が約25%を占めるまでになった。新宿(東京都)や梅田(大阪府)といった都心にある店舗も、夕方までは高齢者であふれかえっている。

 フィットネスクラブとしては、こうした高齢者層を意識せざるを得ない。ただし、高齢者は、何らかの既往歴を持っていることが多い。だからといって、一人ひとりをずっとトレーナーが見守り続けるというわけにはいかない。そこで、期待を寄せているのが、ウエアラブル技術だ。

――具体的にはどのような役割をウエアラブル技術に期待しますか。

 これまでは、運動の前と後に血圧などを測るだけだった。運動中は、トレーナーが「しんどくないですか?」と聞く程度で、実際、運動中に血圧や心拍数がどのように変化しているのかは知る由もなかった。ウエアラブル技術を活用すれば、こうした運動中の変化を知ることができる。

 これは、会員の健康を預かる我々フィットネスクラブ側としてもメリットがあるが、会員にとっても大きな利点となるだろう。予後の高齢者の会員などは特に、病院から離れて運動することへの不安が大きい。その解消にもつながるはずだ。

 もちろん、若年層や女性にとっても、ウエアラブル技術によって運動の様子や効果が可視化できれば、モチベーションにつながってくる。ウエアラブルは、将来のフィットネスクラブにおいて間違いなく重要な技術だと考えている。

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