さらに、施工性を高める工夫として、コンクリート基礎を、ネジを使わずに一度に二つずつ運べ、運搬効率と設置の精度を向上できる構造のものに変えた。

 これによって、1日に設置できるコンクリート基礎の数が、石部ソーラーの60個に対して、柏原では最高300個に増えた。基礎と架台の設置は約1カ月半、太陽光パネルの設置は約2週間で完了した。一般的に、1MWあたり3カ月間、2MWならば6カ月を要する。

 また、接続ケーブルを、石部ソーラーの22mm角から、約38mm角に変更した。この理由は、石部ソーラーでは最長で約300mの距離を1000Vで送電したために、22mm角のケーブルでは、内部抵抗が大きく、想定以上に送電時のロスが大きかったからという。

●発電所の概要
名称昭建石部ソーラー発電所
住所滋賀県湖南市石部北2丁目2104番地(昭建の石部アスコン工場内)
敷地面積約1万7240m2
出力1.8118MW
年間予想発電量約170万kWh
太陽光パネル京セラ製の322W品(1000V対応、5627枚)
パワーコンディショナー(PCS)東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製の630kW機(1000V対応、3台)
架台京セラソーラーコーポレーション製
アスファルト舗装近江道路土木(滋賀県甲賀市)
EPC(設計・調達・建設)サービスきんでん
O&M(運用・保守)きんでん
売電開始日2013年2月26日
●発電所の概要
名称昭建柏原ソーラー発電所
住所滋賀県米原市須川字砂走52番5、深田100番3
敷地面積約2万6100m2
出力1.995MW(太陽光パネルの出力:2.222MW、第1期1.846MW、第2期376kW)
年間予想発電量約220万kWh
太陽光パネル京セラ製の245W品(1000V対応、9072枚:第1期7536枚、第2期1536枚)
PCSTMEIC製の665kW機(1000V対応、3台)
架台京セラソーラーコーポレーション製
アスファルト舗装近江道路土木
EPCサービスきんでん
O&M きんでん
売電開始日2014年4月28日
■変更履歴
公開当初、投資額の一部や積雪量、施工の工夫などの表記に誤りがあり、修正しました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2014/6/3 11:39]