メガソーラー 発電事業を成功に導く
 

熊本県・三池炭鉱跡地を臨むメガソーラー、中堅石油卸が建設

独立系施工業者を買収してEPC事業にも参入

中西 清隆=日経BPクリーンテック研究所
2014/05/20 00:00
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 阪南港を目前に臨む大阪府岸和田市地蔵浜町を本拠とする石油販売のヒラオカ石油。同社は東西2カ所にメガソーラー(大規模太陽光発電所)を持つ。東は千葉県木更津市の出力2MW、西は熊本県荒尾市の2.75MW(発電所としては2MWと0.75MWの2つ)である(図1)。近畿2府4県(大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県)を商圏とする中堅の石油販売業者が、自社とは直接縁のない九州と関東で太陽光発電を営む構図である。

図1●熊本県荒尾市に建設したヒラオカ石油のメガソーラー(出所:日経BP)
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 ガソリンや重油など石油系燃料の国内販売は、大震災以降の発電用を除けば2000年代半ばをピークに漸減傾向が続く。自動車用は低燃費車の普及が、業務用や産業用は環境対策のための省エネやエネルギー転換が進んだためだ。

 ヒラオカ石油は工場のボイラー向けや工事現場の重機向けの燃料配送や卸売りが主な事業で、ローリーで軽油や重油を配送する(図2)。ここ数年の売上高は100億~115億円で利益も横ばいと、ヒラオカ石油の事業に特に陰りが見られるわけではない。それでも、「景気の影響を受けやすい業界でもあり、先行きは楽観できない」と平岡顯一社長は話す。岸和田市や摂津市など大阪府内3カ所で乗用車やトラック向けの給油所を経営するなど事業の多角化も試みている。ドライバー相手の小売りは小口販売になるが「工場や工事現場に比べて需要が安定している」(平岡社長)。リスク管理の意味があるという。

 そんな同社が太陽光ビジネスに乗り出したのは2011年のはじめ。太陽光発電システム専門の施工業者だったHUGエナジー(大阪府堺市)を買収した。「燃料に次ぐもう1つのビジネスの柱が欲しかった」と平岡社長は振り返る。

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図2●岸和田市のヒラオカ石油本社事務所(左)。本社油槽場からローリーで石油を配送する(出所:日経BP)
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