2014年5月9~11日にパシフィコ横浜で開催された、超音波診断装置関連の展示会「超音波WEEK」。昨年まではひっそりと目立たないブースを構えていたある企業が、今回は新製品を前面に打ち出したブースを構えた。その企業は、コニカミノルタである。

 コニカミノルタは、2014年1月にパナソニック ヘルスケアの超音波診断装置部門を買収し、同装置事業に新規参入した(関連記事1)。同社はかねて超音波プローブ(探触子)の開発を手掛けており、2012年ごろからはパナソニック ヘルスケアと超音波診断装置の共同開発を進めてきた。今回の展示会では、パナソニック ヘルスケアとの共同開発品の第1弾となる「SONIMAGE HS1」を披露した(関連記事2)。

 安定した市場成長が見込まれ、多くの企業がしのぎを削る超音波診断装置市場で、勝機はあるのか――。コニカミノルタで超音波診断装置の開発を指揮する小笠原正文氏(同社 ヘルスケアカンパニー 開発統括部 US開発部長、日本超音波医学会認定超音波工学フェロー)に聞いた。同氏はこれまで、GEヘルスケア・ジャパンなどに在籍した経験を持ち、30年以上にわたって超音波診断装置の開発に携わってきた。

(聞き手は大下 淳一=日経デジタルヘルス)

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コニカミノルタの小笠原氏