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設計・生産 ものづくり現場の競争力アップに貢献する
 

実は“多品種少量”なサムスンのスマホ

ニーズに応じた「松竹梅」造り分けの重要性(第4回)

吉川良三=東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター
2014/06/04 00:00
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出典:日経ものづくり「サムスン競争力の研究」、2013年6月号 、pp.70-73 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 韓国Samsung Electronics社は世界のスマートフォン市場において世界第1位のシェアを確保した。現在、同社は年間3億~4億台ものスマートフォンを生産していることになる。「同じ機種を大量生産し、安く販売してシェアを稼いでいる」などと考える読者も多いかもしれない。しかし、実際には同社は同じものばかりを造っているのではなく、デザインや機能を多種多様に変えて毎月10以上の新モデルを投入し、1機種当たりの生産量で見れば100万台に満たないほど多品種の製品を手掛けている。

 筆者は、これこそがグローバリゼーション時代を勝ち抜くために、Samsung Electronics社が採った対応だと思っている。言い換えれば、同社は世界各地に向けて、あるいは各地のユーザーニーズの変化に対応して、きめ細かく多種多様な製品を供給することで成功してきた。

 どのくらいのきめ細かさが必要か。例えば、インドと一口に言っても、北部と中央部と南部では言葉も文化も違う。北部では決して肉を口にしないが、中央部や南部に行けば豚肉も牛肉も食べているというように、食べ物さえ異なる。インド1国だけでも世界の縮図のようなところがある。

 こうした現実を受け入れ、それぞれの地域の好みに合わせて設計を変えるべき、というのがSamsung Electronics社の認識だ。

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