同社が太陽光発電設備の建設に本格的に参入したのは2002年。NTTグループではNTTファシリティーズが固定価格買取制度(FIT)の以前からNTT関連の事業所の屋根や敷地を中心に産業用太陽光発電設備の設置に取り組んできた。その多くで、協和エクシオが電気工事と建設工事で関わってきた。そして、FIT開始以降は、協和エクシオ自身が太陽光発電所建設の全体をとりまとめるEPC(設計・調達・建設)サービス事業に参入した。FIT以前からの実績を含めて、2013年までに出力換算で74MW分の太陽光発電所の建設に携わってきた。

 EPCサービス事業への参入と合わせ、FITを機にそれまでの経験や知見を生かせる発電事業にも参画した。第一弾となったのが、同社の府中技術センター(東京都府中市)の屋上に設置した出力100kWのシステム。2012年4月に完成し、11月から売電を始め、産業用では、東京都内でのFIT第1号案件になった。

 そして、自社所有として初めてのメガソーラーが、2013年8月に山梨県韮崎市に建設した「新府ソーラー発電所」だ(図1、2)。建設で中心的な役割を果たしたのが、甲府に拠点を置く甲信支店だった。

図1●協和エクシオの「新府ソーラー発電所」(出所:日経BP)
図2●発電量やCO2削減量を表示(出所:日経BP)