性能確認は2日間

 メイン・ラインで完成したガントリーは、工場内で性能確認を実施する。性能確認は24時間体制で実施し、1台当たり2日間掛かるという。

性能確認を終えたガントリーは、同工場内の出荷スペースに配置される。以前は、出荷スペースが存在せず、日野工場近隣の倉庫を借りて、わざわざトラックで輸送していた。改善による省スペース化によって、場所を捻出した。

 この他、最近では女性の作業者もラインに配置できるようになったという(図5)。100kg以上の重さがあるガントリーを動かすため、以前は力仕事が必要な場面があったが、新たな治具などの開発により、力仕事が不要になったからだと説明する。「女性がラインに入る意義は大きい。細かな点に気付き、新たな改善につながることが多い」(GEヘルスケア・ジャパン)という。

図5 女性の作業者も
改善の効果により、大掛かりな力仕事を省くことができたため、最近では女性の作業者もラインで業務に携われるようになったという。