中国市場のスマホへのシフトは、日本の部品メーカーにとって大きなチャンスを生む。ローエンド端末向けを含め、地場企業の技術力では作れない部品が少なくない。ただし、現地で過当競争に陥っている部品もあることに注意が必要だ。

 加入数が10億件を超える中国の携帯電話市場。世界最大規模を誇るこの市場において、端末の主流が従来一般的な携帯電話機(いわゆるフィーチャーフォン)からスマートフォンへと移行することは、日本のエレクトロニクス産業にも大きなインパクトをもたらす。特に、スマートフォン向けの受動部品やセンサなどを手掛ける電子部品メーカーにとっては、大きなビジネスチャンスになりそうだ。