豊かな自然に恵まれ、リゾート地として知られる那須高原。その東端に位置する「那須ちふり湖カントリークラブ」(栃木県那須町)は、ゼネコン(総合建設会社)大手の鹿島が保有・運営する、創立20年を迎えた伝統あるゴルフクラブ。「那須ちふりメガソーラー」は、同クラブの隣接地に2013年11月29日に売電を始めた。出力2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)で、鹿島が設計から施工を手掛け、運営している。鹿島が発電事業を手掛けるメガソーラーはこれが初めてになる。

 約3haもの敷地に8960枚の太陽光パネルを設置した。年間発電量は約200万kWh、一般家庭約550世帯分を想定している。パワーコンディショナー(PCS)は国内トップの東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製。そして、パネルは、ネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ケ根市、以下ネクストエナジー)製を採用した(図1)。O&M(運営・維持管理)は、鹿島グループの鹿島建物総合管理と、パネルを納めたネクストエナジーが担当する。

図1●「那須ちふりメガソーラー」に設置されたネクストエナジーの太陽光パネル
(出所:ネクストエナジー・アンド・リソース)
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 鹿島は、1990年代より多数の太陽光発電システムの工事で実績を重ねる一方、2009年度からは建設現場の仮設事務所屋上などに太陽光パネルを取り付ける活動を展開。太陽光パネルの耐久性評価などのノウハウを蓄積してきた。その鹿島が、初めてのメガソーラー事業でネクストエナジー製のパネルを採用した。