検証の結果、33%の自動化でも、3機種以上をテストする場合はスクリプトを使うメリットが大きいことが分かった。図4の折れ線グラフを見てほしい。これはスクリプトによるテスト工数の削減割合を示しており、プラスの値が大きいほど(B)スクリプトを使って自動化した場合のメリットが大きいことを意味する。
1機種の場合はマイナスであり、スクリプトを作る手間によりむしろ工数が増えてしまった。2機種ではゼロに近く、3機種以上になると5.6~17.0%の工数削減効果があった。川崎氏はScirocco Cloud側でこれから少しの機能拡充や改善がされると、60%ほど(約70項目)まで自動化できる、と判断している。
これらのことを勘案すると、「アプリの種類にもよるが、3機種以上の場合で、自動化するテストケースが40項目程度あれば、スクリプトの利用メリットがあるだろう」と川崎氏は話す。