Q2.使える機種数はどれくらい?
A2.国内モデル中心に100機種以上

 遠隔テスト支援サービスの利用を考える開発者にとって、最も気になる要素は「どれだけの機種をそろえているのか」だろう。

 主要なサービスはいずれも国内大手通信事業者3社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル)が販売する人気機種を軸にラインアップを拡充している。過去の機種については、要望が多い機種から追加を検討するというスタンスを取る。

 Scirocco Cloudの場合、7月上旬時点で「スマートフォンを中心に110機種以上、約300台をサービス用に提供している」(ソニックス プロダクト開発本部 本部長 兼 CPO 鈴木茂樹氏)という。機種数に対して台数が多い(つまり複数台用意している機種がある)のは、人気機種が奪い合いになってなかなか利用できない状態に陥るのを防ぐためだ。逆に、1台も用意していない機種もある。Android端末のなかには動作が不安的な機種があり、そうした機種は継続したサービス提供が難しいため、外しているという。

 NTTレゾナントのRemote TestKit for Androidの場合は、7月12日時点で「133機種161台」、アクセンチュアのリモート・テストサービスは7月16日時点で「100機種250台以上」となっている。端末の機種数だけで比較すれば、競合3社のサービスはほぼ横並びの状態である。