鹿児島県枕崎市にある旧・枕崎空港の跡地に、合計出力約7MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設が進んでいる(図1)。オリックスと九電工の合弁によるSPC(特定目的会社)のKクリーンエナジー(鹿児島県枕崎市)が事業主体になる。
枕崎空港は、1991年に国内初の地域空港(コミューター空港)として開港し、離島へのチャーター便の運航や給油、遊覧飛行などに使われてきたが、2003年には旅客機などの運行がなくなっていた。
同空港の管理や運営に関する累積損失が、約8億3500万円に積み上がっていた上、今後も空港として維持し続けた場合、滑走路や関連設備の管理に年間約8000万円が必要だった。こうしたコストが、市の財政に与える負担を考慮し、2013年3月に、空港を廃止して跡地をメガソーラー事業者に貸すことを決定した。