関東甲信越を中心に、東日本では、2月に2度の大雪に見舞われた。記録的な積雪によって、交通が寸断され、孤立する地域も生じた。メガソーラー(大規模太陽光発電所)にも、少なからず被害や影響が及んだ。

 2月の東日本の大雪は、2週間に2回、まとまった雪が降った。まず、2月8日(土)~9日(日)に降り続いた雪によって、東京の都心部で45年ぶりとなる27cmの積雪を記録した。

 その後、1週間もたたない2月14日(金)~16日(日)に、再び東日本に雪が降り続いた。関東甲信越では、除雪が追いつかずに道路が雪で埋まってしまい、交通網が寸断された地域もあった。積雪は、山梨県甲府市で、従来の最高記録の2倍以上となる114cm、群馬県草津町で162cmに達するなど、従来の記録を更新する地域が相次いだ。

 積雪記録を更新した山梨県や群馬県には、約40カ所のメガソーラーが稼働している。冬には雪が降ることがあるものの、豪雪地域ではないことから、交通インフラなどと同じように、本格的な降雪対策を施していないメガソーラーがほとんどだった。

大雪によってメガソーラーには、発電システムの損壊、発電量の低下などのリスクが生じる
(出所:日経BP)
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 設計時の想定を超えた雪の重みによって、太陽光発電システムの一部が損壊したメガソーラーもある。太陽光パネルの上に積もった雪によって、太陽光パネルや架台が曲がってしまう、金具が曲がってしまい太陽光パネルが外れるなどである。