中国の太陽光パネル工場を訪問して生産管理を確認

図5●パネルはインリー・グリーンエナジー・ホールディング製を採用
(出所:日経BP)
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図6●パワーコンディショナー(PCS)は、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用
(出所:日経BP)
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図7●コンクリート二次製品の置き基礎のうえに架台を装着
(出所:日経BP)
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 設計から調達、建設に際しては、バンカビリティ(融資適格性)に配慮した。EPC(設計・調達・建設)サービスとO&M(運営・保守)は、メガソーラーの建設で実績の多い東光電気工事に委託。太陽光パネルは、2012年に世界シェアトップだった中国のインリー・グリーンエナジー・ホールディング製(図5)、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を選んだ(図6)。また、コンクリート二次製品による置き基礎を採用した(図7)。TMEIC製PCSは、実績が豊富で信頼性に対する評価も高い。太陽光パネルは、「中国保定市にあるインリーの工場まで足を運んで、製造工程の品質管理や検査などに関して確認した」と、木南社長は言う。

 2014年2月の竣工以来、「順調に稼働しており、発電量は想定を10%超えている」と木南社長は言う。新社名のレノバ(RENOVA)は、ラテン語で「ReNew」を意味し、「環境をもっと新しく」を企業理念に掲げた。土地活用で漂流してきた「道の駅いたこ周辺地区」は、水郷潮来ソーラー発電所として着地し、潮来市に新しい環境をもたらしつつある。

●設備の概要
名称水郷潮来ソーラー発電所
住所茨城県潮来市前川1298-1他
敷地面積約18ha
発電事業者 水郷潮来ソーラー(潮来市辻)
※出資比率はレノバ38%、ミツウロコグリーンエネルギー32%、芙蓉総合リース19.9%、みずほキャピタル10.1%
土地所有者潮来市、複数の民間地権者
発電容量14.7MW
発電開始日2014年2月1日
太陽光パネルインリーグリーンエナジーホールディング製
パワーコンディショナー(PCS)東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
基礎會澤高圧コンクリート製
架台ネミー製
EPC(設計・調達・建設)東光電気工事
O&M(運営・保守)東光電気工事(電気主任技術者はミツウロコグリーンエネルギー)