次に、隣り合う太陽光パネルの上下方向の間隔を20cm開けて設置することで、太陽光パネルの上に雪が積もった場合でも、この隙間から雪が落ちやすい設計とした(図5)。

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図5●隣り合う太陽光パネルの上下方向の間隔を開けて設置し、下の写真のように、雪が落ちやすく
(出所:日経BP)
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 設置した第1期の2MW分の太陽光発電システムの太陽光パネル、パワーコンディショナー(PCS)などについては、非公開としている。太陽光パネルは2社の製品を採用した。第2期分をはじめ、今後の同社の都市ビル事業における再生可能エネルギーの導入などに向けた検討のためという。

 今回のメガソーラーは、森トラスト・ホテルズ&リゾーツ(東京都品川区)のイノベーション事業部での検討を基に、グループ全体のノウハウや経営資源を活用しながら事業化したという。

 同社グループでは、既存の都市ビル事業でも、エネルギー利用の効率化とともに、再生可能エネルギーによる発電を重要なテーマとして取り組んでおり、メガソーラーで得た経験やノウハウを生かしていくという。同社の都市ビルとして、被災時に、非常用発電機を備えた仙台トラストタワーに、延べ約3600人の被災者を受け入れたほか、最近では、東京都中央区に建設した「京橋OMビル」では、ビル内の1週間分の消費電力に相当する容量の非常用発電機を備えるほか、太陽光パネルと蓄電池を組み合わせた自立型のシステムを導入している。

発電所の概要
名称「森トラスト・エネルギーパーク泉崎」
所在地福島県西白河郡泉崎村太田川大高向1
敷地面積第1期:約6.4ヘクタール(約6万4000m2)、
第2期:未定
発電事業者森トラスト
発電容量第1期:2MW、第2期:8MW
発電開始日第1期:2013年8月、第2期:未定
EPC(設計・調達・建設)サービスきんでん
太陽光パネル非公開(2社)
パワーコンディショナー非公開
O&M(運用・保守)森トラストグループ