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名古屋大学医学部附属病院:非常時に運用する電子カルテ代替システムをユーザーメードで開発

BCPのシステムとしての役割も担う

2012/03/22 00:00
増田 克善=医療ITライター

 名古屋大学医学部附属病院(以下、名大病院)は、2012年1月に新たな総合病院情報システムを稼働させた。システム更新のために12月30日から1月2日までの3日間、電子カルテの運用を停止するのに伴い、その代替システムとしてFileMakerによる電子カルテ停止時システムを開発・運用。オーダーなど一部は紙運用を行ったものの、カルテ記録は平常時と同様なオペレーションにより混乱なく診療を継続でき、新電子カルテシステム稼動とともにデータは引き継がれた。この電子カルテ停止時システムは、災害時等の病院情報システムのBCP(事業継続計画)の一部として機能する実証も得たという。


 名大病院の総合病院情報システムは、電子カルテシステム(NeoChart、富士通中部システムズ)を基幹として、FileMakerによるユーザーメードの各種システムと連携する構成をとっている。2007年稼動の第5次総合病院情報システムでは、医療業界で初めて富士通製基幹サーバーのPRIMEQUESTを導入し、サーバーから端末内部まで完全二重化した。加えて、データベースにInterSystems Cachéを採用し、それと同期しながら稼動するFileMakerシステムを導入、といった新しい取り組みがなされていた。

 新たな第6次総合病院情報システムでは、VMwareによるサーバーの仮想化に取り組んだほか、NeoChartのアプリケーションをすべて見直し、.NET Frameworkによって最新化した。「安定稼働している基幹アプリケーションの構造変更は通常行いません。しかし今回は、使い勝手とレスポンスの向上のために、あえて富士通中部システムズとともに基本構造の刷新に取り組みました」。メディカルITセンター長の吉田茂氏は、新システムにおけるチャレンジをこう述べる。

基本構造から見直した電子カルテシステム「NeoChart」の画面
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今年1月に稼働した新総合病院情報システムは、名大病院の第6次システムとなる
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 この刷新により、電子カルテ端末画面のワイド化に対応できたのをはじめ、アプリケーションのマルチウインドウ化、レスポンスの高速化を実現。「過去10年に及ぶ数万件の診療記録がある患者さんのカルテデータも、瞬時に呼び出せるようになりました。おそらく現時点では、“日本最速の電子カルテ”だと自負しています」(吉田氏)。

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