九電工 営業本部 再生エネルギー部 部長の本松政敏理事
(撮影:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

九電工は、メガソーラー(大規模太陽光発電所)のEPC(設計・調達・建設)サービスでは、国内トップの実績という声も聞かれる。同社は、EPCサービスを受注する目的から、自社グループで発電事業まで手掛けるなどメガソーラーの技術や事業ノウハウが豊富だ。九電工の再生可能エネルギー事業を牽引する、営業本部再生エネルギー部 部長の本松政敏理事に、現状や今後の展望などを聞いた。

「事業化予定分」は1GW以上

――メガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設で、国内トップの実績だろうという声も聞く。実績や見通しを教えてほしい。

本松 2013年11月末時点で、九電工グループが発電事業者として「事業化ずみ」の太陽光発電所は43件あり、その合計出力は148MWとなっている。このうち、既に稼働ずみの太陽光発電所が13件あり、合計出力は86MWである。風力発電所は8件、合計出力は111.4MWで、すべて稼働ずみとなっている。

 「事業化予定」の太陽光発電所は84件あり、太陽光パネルの出力ベースで合計1.079GWとなっている。この1.079GWのうち、発電事業会社への出資比率分に応じて算出した九電工分は243MWになる。風力発電所は2件、合計出力は80MWで、発電事業者への出資比率分に応じて算出した九電工分は50MWである。

 また、EPC(設計・調達・建設)サービスとして、2013年4~11月に受注した、高圧送電網に接続する太陽光発電所の件数は135件、合計出力は243MW、合計受注額は464億8100万円となっている。2013年度(2013年4月~2014年3月)の通期では、合計出力が270M~280MW、合計受注額が550億~600億円となる見通しである。

 これに対して、2012年度(2012年4月~2013年3月)に受注した高圧送電網に接続する太陽光発電所のEPCサービスは、件数が139件、合計出力が253MW、合計受注額が約475億円だった。