日本の研究開発は、研究費という観点で見れば政府主導ではなく民間主導である。両者の差は開く一方で、具体的な数字を挙げれば、1965年には政府系が31%、民間系が69%だったのが、21年後の1986年にはそれぞれ20%、80%と大きく開いている。しかし原子力分野に限ると、リスクが大きいことから研究開発は政府主導で進められてきた。1960~1970年代は失敗が多く、成功例は少ない。その割合が逆転したのは、過去の失敗の苦い経験や新たに養成された人材に基づいて開発が進められた1980年代に入ってからである。
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