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ロボットで子供たちには夢を与えたい

福島原発調査ロボや乗り物に応用されるアシモの技術―開発したホンダに聞く

インタビュー/長坂邦宏=nikkei BPnet編集、文・構成/宮島 理
2013/10/23 06:00
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前編より続く)

 最も洗練された知能と身体能力を持つ人型ロボット(ヒューマノイド)の「アシモ(ASIMO)」。先進国でヒューマノイドの開発競争が盛んになる中、アシモで培われた技術が福島第一原発の「調査ロボット」や、自動車など乗り物に応用され始めている。前編に引き続き、アシモが切り開く新しい世界について、本田技術研究所基礎技術研究センターの重見聡史・第5研究室室長に聞く。

ロボットがいることで人の暮らしが変わる

――あらためてアシモの開発理念についてお聞かせください。

アシモ開発の指揮をとる重見聡史さん。本田技術研究所基礎技術研究センター第5研究室室長、上席研究委員
撮影/中岡泰博

重見聡史さん(以下、重見) 人間の身近なところで役に立つロボットを作るというのが理念です。人間と共存しながら、人間がやってもらいたいと思うことをロボットが実行する。イメージとしては、自分の分身として、自分のことをアシストしてくれるロボットですね。

 やはりロボットというものは、人にとって役に立つものであるべきだと思います。具体的には、忘れ物をしてしまったらアシモが取ってきてくれるといったようなことまでできるようにしたいと考えています。

 ロボットがいることで、人の暮らしが変わるだろう、という思いもあります。未来を見据えて、人々の暮らしが便利になるようなロボットを開発していきたいですね。

 ロボット自体はコンピューターでもありますから、たくさんの情報を持っています。その情報を人間に提供することができる。また、人とロボットが直接コミュニケーションをとることができるわけですから、キーボードやマウス、リモコンといった装置も必要なくなります。

 新聞や雑誌しかなかった時代にテレビが登場したことで、映像や情報が簡単に手に入るようになり、人々の暮らしが大きく変わってきました。ロボットも、将来はテレビのような画期的なメディアになると考えています。

――そうした理念を実現するため、現在はどのような体制で開発を進めているのですか。

重見 アシモの開発を行っているのは、本田技術研究所基礎技術研究センターの第5研究室です。研究室では、情報系や機構系など、おおまかに担当が分かれていますが、基本的には全体で一緒になってやっています。お互いにやっていることがわからなければ、開発はうまくいきませんから。

アシモの身長130センチは、大人が椅子に座ったときの目の高さに配慮して決められた。体重は48キロ。ASIMOはAdvanced Step in Innovative Mobility(新しい時代へ進化した革新的モビリティー)の略。(以下、アシモの写真はホンダ提供)
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この記事はnikkei BPnetの「福島原発調査ロボや乗り物に応用されるアシモの技術。子供たちには夢を与えたい【後編】」から転載したものです。次ページ以降はnikkei BPnetサイトからお読みになれます。
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