HMDの利用が、民生用途や業務用途で始まった。
いずれの用途でも、ユーザーがリアルタイムで映像や情報を見られることが利点になっている。
HMD活用の先行事例を用途ごとに追った。
HMDの利用が、民生用途や業務用途で始まった。
いずれの用途でも、ユーザーがリアルタイムで映像や情報を見られることが利点になっている。
HMD活用の先行事例を用途ごとに追った。
経営陣の肝いりで開発されたHMDがある。それが、セイコーエプソンが2011年11月に発売した、HMD「MOVERIO BT-100」である。両眼・大型・透過型で、周囲の様子を見ながら映像を視聴できる。ユーザーの20m先に、320型相当の大画面映像を疑似的に表示できるという。映像視聴用途に重きを置くも…
「3D映像の視聴に適したものを追い求めた結果だ」―。ソニーで商品企画に携わる森英樹氏は、有機ELパネル採用のHMD「HMZ-T1」を開発した経緯をそう語る。2012年10月に発売した後継機「HMZ-T2」も好調で、「HMZ-T1を上回るペースで売れている」(同社)という。
HMDは作業支援の他、技術者の設計支援でも利用できる。例えばキヤノンは、製品の設計段階で、デザイン(意匠)や操作性を評価する用途に向けた複合現実感(MR:mixed reality)システム「MREAL」を開発した(図1)。同システムでは、HMD搭載のカメラで撮影した現実世界の映像と、3D CAD…
組み立て作業や設備の設置作業などを行っている最中に、組み立て手順や設置手順をHMDに表示することで、作業効率を高めることができる。こうした実作業支援へのHMD適用に力を入れる企業が、新日鉄住金ソリューションズである(図1)。同社は、HMDを使った作業支援システムの開発に取り組んでいる。安全性の面か…
日常用途に向けた小型・軽量のHMDに関しては、米Google社の「Google Glass」や、米Vuzix社の「M100」など、海外企業の製品に注目が集まっている。だが、日本企業からも、日常用途に向けたHMDが登場している。その好例が、オリンパスが2012年7月に発表した片眼・光学透過型のHMD…
CGキャラクターが目の前に現れ、あたかも実際に存在するかのように振る舞う─。HMDに関心がある人であれば欲しいと感じる機器を、市販されているHMDと距離画像センサを使って「自作」した人々がいる。あるしおうね氏(ハンドルネーム)とミクミンP氏(同)だ。
スキーヤーやスノー・ボーダーの間で知る人ぞ知るHMDがある。スポーツ用品を手掛ける米Oakley社の「Airwave」がそれだ。2012年秋に米国で発売され、2012年12月に日本に上陸した。同社のゴーグルの高級品に比べて、2倍近い5万9800円という値段ながら、発売するやいなや日本での販売分はす…