デバイス 半導体や電子部品を使い倒す
 

社会にはセンサ・ネットが必要だ

東京大学大学院教授の下山勲氏は語る

加藤 伸一=ジャーナリスト
2013/07/18 00:00
印刷用ページ
東京大学大学院の下山勲氏
筆者が撮影
[画像のクリックで拡大表示]

日本をはじめとする先進国において、人口の減少や高齢化、インフラの老朽化などは、避けられない課題となりつつある。問題は、財源の制約が強まる中で、いかに医療費の上昇を抑制するか、インフラの維持コストを低減するのかである。そのための方法の一つとして、街や建物のあらゆる場所に、センサなどのデバイスを配置し、最適な制御や低コストな管理を実現する手法について、東京大学 大学院 情報理工学系研究科 教授 下山 勲氏(写真)が示した。ナノ・マイクロ ビジネス展(7月3日~5日、東京ビッグサイトで開催)に併設して開催された第19回 国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウムにおいて、「社会を変えるセンサーネットワークシステムの未来」と題して講演したものである。

図1
国土審議会 第8回調査会各部会の資料を引用した人口の推移(出展:ナノ・マイクロ ビジネス展(7月3日~5日、東京ビッグサイトで開催)と併催の「第19回 国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウム」での下山勲氏の講演「社会を変えるセンサーネットワークシステムの未来」)
[画像のクリックで拡大表示]

 下山氏はまず、今後の日本が抱えることになる課題を示した。日本の人口の減少や高齢化と、橋などインフラの老朽化に伴う課題などである。

 まず、日本の人口は、鎌倉時代の696万人から、天保の大飢饉の頃の3100万人、日露戦争の頃の4780万人、第二次世界大戦の頃の約8000万人と増え、2006年に1億2774万人となり、ピークを迎えた(図1)。さらに、日本の人口の年代別の分布を見ると、2010年の30歳~50歳の世代が、2030年には、そのまま大きく減ることなく50歳以上に移行し、最大の勢力となっていく。

 「日本の多くの人が、日本はまだまだ伸びていく国だと思っているように感じている。しかし、日本は縮みかかっている国である。人口は、2006年をピークに減っていき、しかも、高齢化が進んでいく。2025年には約4人に1人が、2050年には約3人に1人が高齢者となり、こうした人口の減少や高齢化による課題が生じてくるだろう。その課題は、おもに社会インフラや農業、健康などに関連するものである」(下山氏)。

ここから先は日経テクノロジーオンライン会員の方のみ、お読みいただけます。
・会員登録済みの方は、左下の「ログイン」ボタンをクリックしてログイン完了後にご参照ください。
・会員登録がお済みでない方は、右下の会員登録ボタンをクリックして、会員登録を完了させてからご参照ください。会員登録は無料です。

<技術者塾>
電源制御と主回路の定式化手法(2日間)
~状態平均化法によるコンバータの伝達関数の導出と制御設計の基礎について事例を基にわかりやすく解説~



これまでの電源設計の教科書にはない新しい見地から基礎理論および実践例について解説するとともに、「系の安定度」の問題点と解決手法についても解説します。今年3月に発刊した「スイッチング電源制御設計の基礎」(日経BP社刊)をベースに最新の内容を解説いたします。詳細はこちら

【日時】:2015年9月28~29日 10:00~17:00 (開場9:30)予定
【会場】:化学会館(東京・御茶ノ水)
【主催】:日経エレクトロニクス

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング