鳥インフル検知や透視も
多彩なセンサが続々登場

 「年間1兆個」が実現するのであれば、電子部品メーカーにとってビジネス・チャンスは大きい。広義のインフラ分野での利用を狙ったさまざまなセンサやアクチュエータ、エネルギー・ハーベスティング(環境発電)部品の開発が活発になっている。建造物や医療、交通機関や農業などに向けたこれらの電子部品を、ここでは「ソーシャル・デバイス」と呼ぶ。

 中でも各社の競いどころはセンサだ。既に一般的な加速度/角速度センサや近接センサなどにとどまらず、用途の数に応じて多種多様なセンサの市場があり得る。農業向けや健康管理向けなどで、これまで測れなかった値を検知するセンサの開発が進んでいる。