テレビを“スマート”にするには、どうしたらいいか――。

 映像関連の機器やサービスの開発に携わる世界中の多くの技術者が、この命題に向き合っている。テレビを次なるヒットを生み出す成長分野と期待しているからだ。

 激しい開発競争の中で、日本発の新しい技術の提案が登場し始めている。

 例えば、NTTぷららは、次世代のWeb技術「WebSocket」を応用してテレビ向けの「スマートリモコン」を実現するシステムを開発した。スマートフォンやタブレット端末をセカンド・スクリーンとして用いるためのシステムだ。

 セットトップ・ボックス(STB)と、セカンド・スクリーン端末を同社のサーバーを介してつなぐ形態ながら、従来の赤外線リモコンと同等の応答速度による操作感を実現した。端末数が200万台を超えるような大規模システムでWebSocketを実用化した世界でも初めての事例である。

 家庭向けの機器とWebサービスを、いかに結び付けるか。そのヒントを紹介しよう。

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