リーマンショック以降の超円高や東日本大震災、タイの大洪水、尖閣諸島を巡る中国との摩擦など、日系自動車メーカーは逆風に晒され続けてきましたが、アベノミクスによる円安効果もあり、徐々に反抗体制を整えつつあります。このコラムでは、円高の追い風を受ける日系自動車メーカーの戦略や世界の自動車産業で起きている技術革新、規制動向などを見ていきます。
徹底予測 次世代自動車2013
リーマンショック以降の超円高や東日本大震災、タイの大洪水、尖閣諸島を巡る中国との摩擦など、日系自動車メーカーは逆風に晒され続けてきましたが、アベノミクスによる円安効果もあり、徐々に反抗体制を整えつつあります。このコラムでは、円高の追い風を受ける日系自動車メーカーの戦略や世界の自動車産業で起きている技術革新、規制動向などを見ていきます。
目次
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厳しい規制・基準が未来のクルマを決める
世界の燃費や環境規制の動きからクルマの将来像を見通すと、一つが軽いクルマである。それを先導するのが欧州だ。欧州のCO2排出量の規制値は車両の質量に応じて決まり、2015年の規制値を見ると車両が軽いほど有利になる。2020年にはその傾向がさらに加速するとみられる。
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「脱日系」を目指して提案型に舵を切れ
「先読み」と「構え」が肝心
日系自動車部品メーカーが新興国に打って出るに当たり、日本の系列メーカーだけではなく、現地に進出する欧米完成車メーカーと手を組む必要性が高まっている。その場合、当面は現地メーカーではなく欧米系部品メーカーがライバルになる。そこで欧米完成車メーカーとしてドイツVolkswagen(VW)社のモジュール戦…
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「すりあわせ」では新興国に間に合わない
国ごとの個別対応と生産の効率化という二律背反
新興国に打って出るためには、既存の戦略や商品企画、開発、製造方法などを更新するだけでは通用しない。新タイプの自動車の登場や電動化を含むパワートレーンの変化、低スペック化など、これまでとは非連続な環境変化が進んでおり、それらへの対応が必要となる。
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「アベノミクス」で日系メーカーはよみがえる
TPPは追い風も、その効果は限定的
金融危機などの環境変化を経て、世界および日本の自動車市場の状況は大きく変わった。2000年には販売台数のトップは米ゼネラル・モーターズ、2位は米フォード・モーターだったが、2012年にはトップがトヨタ自動車、2位が独フォルクスワーゲンへと入れ替わった。
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第6回 ホンダ、開発を“開国”する
リーマンショック以降の超円高や東日本大震災、タイの大洪水、尖閣諸島を巡る中国との摩擦など、日系自動車メーカーは逆風に晒され続けてきましたが、アベノミクスによる円安効果もあり、徐々に反抗体制を整えつつあります。このコラムでは、円安の追い風を受ける日系自動車メーカーの戦略や世界の自動車産業で起きている…
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第5回 激変する世界の規制と基準から5年後のクルマを見通す
リーマンショック以降の超円高や東日本大震災、タイの大洪水、尖閣諸島を巡る中国との摩擦など、日系自動車メーカーは逆風に晒され続けてきましたが、アベノミクスによる円安効果もあり、徐々に反抗体制を整えつつあります。このコラムでは、円安の追い風を受ける日系自動車メーカーの戦略や世界の自動車産業で起きている…
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第4回 多様化とコスト削減の矛盾を解くメガプラットフォーム戦略
リーマンショック以降の超円高や東日本大震災、タイの大洪水、尖閣諸島を巡る中国との摩擦など、日系自動車メーカーは逆風に晒され続けてきましたが、アベノミクスによる円安効果もあり、徐々に反抗体制を整えつつあります。このコラムでは、円安の追い風を受ける日系自動車メーカーの戦略や世界の自動車産業で起きている…
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第3回 ターボチャージャー、エコの悪役が切り札に変身
リーマンショック以降の超円高や東日本大震災、タイの大洪水、尖閣諸島を巡る中国との摩擦など、日系自動車メーカーは逆風に晒され続けてきましたが、アベノミクスによる円安効果もあり、徐々に反抗体制を整えつつあります。このコラムでは、円安の追い風を受ける日系自動車メーカーの戦略や世界の自動車産業で起きている…
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第2回 「超小型モビリティ」まで待てない
現行法で戦うミニEV
リーマンショック以降の超円高や東日本大震災、タイの大洪水、尖閣諸島を巡る中国との摩擦など、日系自動車メーカーは逆風に晒され続けてきましたが、アベノミクスによる円安効果もあり、徐々に反抗体制を整えつつあります。このコラムでは、円安の追い風を受ける日系自動車メーカーの戦略や世界の自動車産業で起きている…
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第1回 自動運転車は諸刃の剣
トヨタの苦悩、グーグルの野望
リーマンショック以降の超円高や東日本大震災、タイの大洪水、尖閣諸島を巡る中国との摩擦など、日系自動車メーカーは逆風に晒され続けてきましたが、アベノミクスによる円安効果もあり、徐々に反抗体制を整えつつあります。このコラムでは、円安の追い風を受ける日系自動車メーカーの戦略や世界の自動車産業で起きている…