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第3回 新興国で需要見込める製品を生産

大垣精工(超精密金型などの設計・製造・販売)

池松 由香=日経ものづくり
2013/05/17 00:00
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出典:日経ものづくり、2012年4月号 、pp.58-59 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 大垣精工(本社岐阜県大垣市)は、ハードディスク(HDD)用超精密部品やクルマ/二輪車に搭載される排ガス浄化装置用触媒を生産するための「超精密金型」を製造している。同社の金型でプレスしたHDD部品は、関連会社のセイコーハイテック(本社岐阜県大垣市)が生産し、その国内シェアは60%以上に上る。

 具体的には、HDDの磁気ヘッドをディスクから0.01μmの位置で支えるサスペンション部品だ。生産できるのは、セイコーハイテックを含めて日本に2社、世界でも4社しかない。

「沖縄向き」の製品

 そんな大垣精工が沖縄進出を決めたのは、リスク分散を図りつつ、将来的には物流面でのメリットを享受できると考えたためだ(図1)。

図1●大垣精工はリスク分散と海外物流メリットを見込んで進出
大垣精工(関連会社のセイコーハイテックを含む)は、自社生産した金型を用いて精密プレス部品の生産も手掛ける。完成品の生産は岐阜の本社と長崎工場に、金型の生産は本社と沖縄工場に分散させている。沖縄では、軽量かつ付加価値の高い金型を生産。将来的には生産規模を拡大し、アジアに近い地理的メリットを生かす方針だ。
[画像のクリックで拡大表示]

 リスク分散への取り組みは既に始めていた。まずは2010年4月、長崎工場を立ち上げてHDD部品の分散生産を開始。その直後、沖縄県に金型技術研究センターと賃貸工場が完成したと聞き、賃貸工場への入居を「即決した」(同社社長の上田勝弘氏)。そして、翌2011年の1月には沖縄工場を稼働させた。リスク分散に加えて、同工場で生産するのに打ってつけの製品が上田氏の頭に浮かんだからだった。

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