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第12回:部品表が現物と一致していない(下)

木崎健太郎、富岡恒憲
2013/04/04 00:00
出典:日経ものづくり、2010年7月号 、p.49 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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 航空機メーカーや造船メーカーなどでは、製造した製品の個体ごとの管理を実現している例がある。しかし産機・設備メーカーはもっと多くの台数を管理しなければならないし、システムに掛けられるコストは少ない。何より、昨今の経済情勢で全社システムを一から作り直すことは現実的ではない。

「号機部品表」の実装

 川崎重工業の産業用ロボット部門であるロボットビジネスセンターは、2010年4月に稼働させた新システム「SIRIUS」で、この課題の解消を狙った1)。そのために採った手段は、標準部の構成情報を既存の部品表(BOM)システム、オプション情報を既存の生産管理システムからそれぞれ取得(コピー)し、両者を合わせて個体ごとのBOM「号機部品表」を作成するというもの。これをさらに、既存の営業情報システムなどの情報と結び付けて検索可能にした。

1)木崎,「川崎重工ロボット部門が新部品表」,『日経ものづくり』,2010年6月号,p.26.

 号機部品表は受注がほぼ確定したときに作成し、管理を始める。その後、標準部の構成はしばらく最新状態に更新し続けるが、製造着手時点で固定する。こうして製造前から号機部品表を管理でき、営業や設計部門との情報共有が図れる。製造後には、もちろんメンテナンスの部隊が利用できる()。

図●川崎重工業・ロボットビジネスセンターの「号機部品表」
製造前から客先での稼働開始後まで、各号機の構成情報を明確に維持・管理する。
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