家電・モバイル ボリュームゾーンの最新動向を知る
 

薄いスピーカーのヒントは絵本にあった

小林 博之=東北パイオニア
2013/02/28 00:00
出典:日経エレクトロニクス、2010年5月3日号 、pp.82-83 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
印刷用ページ

当事者が語る開発秘話:絵本にあったHVT方式のヒント

 HVT方式の開発に着手したのは,2006年である。パイオニアの企画部門より,「自動車の内装にピッタリと添うようなスピーカーはできないか」「外からはあまり見えず,車内ではそれなりの存在感があるサテライト・スピーカーが欲しい」というリクエストを受けたことがキッカケだった。

 そのリクエストに応えるべく,まずは既存の方式で薄型スピーカーを試作してみた。だが,音質的には満足できるレベルではなく,「ピッタリ」という取り付けでもなかった。「何か新しいことを考えないとまずい。『やります!』と既に約束してしまっている。商品計画プランにも組み込まれている」と悩んだ。開発着手当初は,暗中模索の状態だった。

 打開策を探るため,2006年12月に,東北パイオニアの啓発活動として隔月で開催している「社内試聴会」で「各種変わり種スピーカーを聴いてみよう」という企画を設けてみた。各社の製品サンプルを取り寄せて試聴会を催し,社員からアイデアを募ってみたのである。

 試聴会は盛況だった。アンケート用紙には「当社にもこれらのような独自技術が欲しい」「他社さんはいろいろ工夫していますね」などとのコメントが多く,新しい技術への評価は高かった。しかし,新しいアイデアにつながる良いヒントは見つからなかった。

 企画部門からのリクエストに,どう応えるか。そして,試聴会に参加して新技術を欲する声を寄せた社員へ,どう応えるか。悩みながらも新たな仕組みで「動くもの」「音が出るもの」に対し非常に敏感となっていた。

小林 博之
東北パイオニア スピーカー事業部 第一生産部 開発技術部 音響開発課 課長
【9月15日(火)開催】触るインタフェース(応用編)
~ウエアラブルと身体性から読み解く次世代インタフェース~


ウエアラブルデバイスで触覚情報を利用するための基礎と最新技術や、全身触覚と身体性に着目した新しい触覚インタフェースの新潮流について解説する。この分野に精通する3人の講師が、様々な研究開発例とその実装方法を紹介する。詳細は、こちら
会場:BIZ新宿 (東京・西新宿)
コメントする
コメントに関する諸注意(必ずお読みください)
※コメントの掲載は編集部がマニュアルで行っておりますので、即時には反映されません。

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング