【プロローグ】
手作りは究極のエンターテインメントだ
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「もしできるなら,実はネット家電とか,クルマとか,部品とかも作りたいんですよね…」芸者東京エンターテインメントという風変わりな名前のベンチャー企業のCEO兼ファンタジスタ,田中泰生氏は,ぼそりと話した。同社は2008 年,拡張現実(AR)技術を使ったパソコン向けソフトウエア「電脳フィギュア Aア リスRis」を発売し,ネット・コミュニティーで話題を呼んだ。(続きを読む)
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アイデア一つで,面白い技術は開発できる
「まだ面白い技術を開発する余地はたくさん残っている」こう指摘するのは,ユーザー・インタフェース研究などで有名な慶応義塾大学環境情報学部の増井俊之教授だ。日本の携帯電話機で広く使われている「予測入力」などを開発したITの“発明おじさん”として知られる同氏は,「面白い発想は,いつの時代もベンチャー的なところから出てくる」と話す。(続きを読む)
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電源オフでも写真を自動投稿,国内ベンチャーが目指すデジカメの将来像
「このカメラは電源オフでカバンに入れたままでも,自動で写真をネット・サービスにアップロードします。だって,その方が便利でしょう」 インターネット家電を開発するベンチャー企業,Cerevo(セレボ)の岩佐琢磨社長は,現在開発中のデジタル・カメラの概要を明らかにした。(続きを読む)
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閉塞感? 技術者がやるべきことは,まだまだある ――松下電器産業元副社長,水野博之氏に聞く
松下電器産業(現・パナソニック)元副社長の水野博之氏は,国内エレクトロニクス・メーカーの現状を憂い,ため息をつく。「何を作っていいか分からない」「技術の方向性が見えない」という技術現場の閉塞感が,業界を覆う不況より深刻なことに思えるからだ。(続きを読む)
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「編集できる家」が長く使える家,無印ブランドの注文住宅を手掛けるムジネット
UGD(user generated device)時代の基準となるのは,究極の分業体制である。こうした分業化が進んだ業界の一つが建築業界である。図面を設計することができれば,実際の組み立ては大工や左官などが行う。つまりアイデアと設計の知識があれば,異業種からでも比較的容易に参入できる。(続きを読む)
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「モノづくりがしたかった」,証券から建築に転身して高利益率を上げる旺建
UGD(user generated device)時代には,ユーザー一人ひとりのアイデアや要望に沿った製品を開発する場合もあるだろう。その先例といえるのが建築業界である。ユーザーが持つアイデアを少数の仲介者が醸成し,製品企画に落とし込むことが一般化している。(続きを読む)
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【先駆け】
ネット家電ベンチャーが示す「誰でもメーカー」への道「まだ本当の意味でのデジタル家電は,ほとんど存在していないと思っているんです。だからベンチャーにも十分にチャンスがある」インターネット接続事業などを手掛けるフリービットの石田宏樹社長は,現在のデジタル家電市場についてこう言ってはばからない。(続きを読む)
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【タカラトミー編】
新しい遊び方はまだまだ発掘できるエレクトロニクス業界が驚くような企画力でユニークな商品を出し続けている玩具業界――。玩具業界ならではアイデアによって生み出されたデジタル家電もある。タカラトミーが2008年11月に発売したデジタル・カメラと超小型プリンターを一体化した「Xiao」だ。(続きを読む)
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消費者は商品開発者になれるか,押し寄せるユーザー参加型開発の波
新商品の企画・開発でユーザーの声を参考にする取り組みが,この2~3年で大きく変化し始めている。従来のアンケート調査やグループ・インタビューに加え,インターネットの消費者コミュニティーなどで不特定多数のユーザーの“集合知”を活用しやすくなったからだ。(続きを読む)
日経エレが見た未来
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