次に、組み立てと分解の「しやすさ」を把握するために、前述した動作一つひとつにどれだけの時間がかかっているかを見ていこう。

 図2は、携帯端末やパソコン、テレビ、自動車部品などの工業製品(サンプル数は組み立てn=204、分解n=87)を対象に、組み立てと分解の動作にかかった時間を計測した結果だ。それぞれの動作に要した最小時間と最大時間の間を帯状に塗りつぶしている。この図からいえることは、同じ動作でも、短い時間で済む場合と長い時間を要する場合があるということだ。

図2●組み立てと分解の動作時間の変動幅
携帯端末やパソコン、テレビ、自動車部品などの工業製品を対象に、組み立てと分解の動作にかかった時間を計測した。
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