駅や商業施設内など、屋内で位置情報を取得するための屋内測位技術への注目度が高まっている。キッカケは、Google社やヤフーが、同技術を活用した屋内地図サービスを始めたこと。商業用途での利用を橋頭堡に、安全・安心や省エネ、災害対策などへと用途を広げそうだ。
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活用始まる屋内測位、高精度化で広がる用途
目次
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第3回:JAXAらが開発の屋内測位技術が商業施設に
IMESを誰もが使える状態にするには、送信機を設置するとともに、スマートフォンなどのGPSを受信できる端末のファームウエアを変更する必要がある。このうち、まずはインフラ側からの動きが出てきた。IMESの普及促進団体「IMESコンソーシアム」が、東京都世田谷区の商業施設「二子玉川ライズ・ショッピングセ…
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第2回:導入進む超音波による来店検知システム
GPSに頼れない屋内での測位には、測位用の信号を発信する新たなインフラや、信号を受信する端末が必要になる。屋内測位技術の高精度化に際してサービス提供者が求める条件は、「インフラ整備の投資費用が少ないこと、現在と同じようにインターネットにつながる端末で使えること、ユーザーや店舗側の手間が少ないこと」(…
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第1回:屋内でも位置情報の取得が可能に
「ついに始まった。関連技術の検討を加速しなければならない」(国内メーカーのスマートフォン開発者)。「2012年は勝負の年になりそうだ」(ある大学の研究者)─。関係者が色めき立っているのは、2011年10?11月にかけて、米Google社やヤフーが相次いで日本国内で始めた屋内地図サービスに関してである…