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第1回 電卓戦争からコンピュータへ

蓬田 宏樹=日経エレクトロニクス
2012/11/26 00:00
1/8ページ
出典:日経エレクトロニクス、2010年1月11日号 、pp.110-113 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

ラジオや電卓,ポケコン,ノート・パソコン,そして携帯電話まで,国内メーカーの電子機器を世界市場で販売した家電バイヤー,内海信二。彼の足跡から,日本企業の海外進出の歴史を振り返る。 (=本文敬称略)

タイトル
(写真:花井 智子)

 まずは,上の画像をご覧いただきたい。セピア色の古めかしい集合写真に納まっているのは,シャープ2代目社長の佐伯旭や,樫尾四兄弟の三男でカシオ計算 機・現社長の樫尾和雄,そして元アスキーの西和彦,ノキア・ジャパン 最高顧問の橋田公雄などなど。いずれも,日本の電子産業の発展を牽引した面々の若かりしころの一コマである。

 これらすべての写真で,彼らの傍らに写っている人物が一人いる。それが,これから語る物語の主人公,内海信二である(上の画像の左下が現在の写真)。

 シャープやカシオ,アスキーとの付き合いは一例にすぎない。ソニー,松下電器産業(現パナソニック),日立製作所,東芝,三菱電機,富士通,京セラな ど,ほとんどすべての日本のエレクトロニクス・メーカーは彼と何度も仕事を共にした。それは彼が,当時全米最大規模だった家電販売チェーン「Tandy RadioShack」(米Tandy Corp.の小売り部門)の購買担当者(バイヤー)を務めていたからだ注1)

注1) Tandy RadioShackは,もともとは革製品などを扱っていたTandy社が,電子機器を扱うRadioShack社を買収して誕生した。テキサス州のFort Worthに本拠を置いていた。

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