ラジオや電卓、ノート・パソコン、携帯電話機など、国内メーカーの電子機器を世界で販売した家電バイヤー内海信二氏の足跡を通じて、日本企業の海外進出の歴史を振り返る。
連載
日の丸家電を世界に売った男
目次
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最終回 あなたは私の人生を誤らせた
米国の家電チェーン「Tandy RadioShack」のバイヤーとして,アジアをまたに掛けた活躍を見せた内海信二。その仕事を支えたのは,彼自身がポン友と呼ぶ台湾/韓国の友人と,彼らに連なる人脈だった。2010年,80歳を迎えた内海の元を訪れる企業は,今なお後を絶たない。希代のバイヤーが,日本のエレク…
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第4回 そんなに安くできるはずがない
内海はNokia社との付き合いを深める中で,欧州市場の視察も頻繁に行っていた。左上は,英国にあったTandy 社の小売店である。右上は,中国の東莞に設けた製造工場。下は,韓国の馬山の工業団地の初期の景色である。
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第3回 2週間だけならまぁええよ
内海信二は,全米最大のエレクトロニクス機器販売チェーン「Tandy RadioShack」向けの製品を国内メーカーから調達するバイヤーとして名をはせた。円高が進む日本国内を離脱し,取引先を台湾や韓国,中国などアジア全域に広げる過程で内海はバイヤーだけではなく,新たな製造拠点の構築まで任される立場にな…
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第2回 SF世界の品物を安価で米国人の手に
日本メーカーのコンピュータを,RadioShackを通じて世界で販売したい」─。そう考えていたTandy RadioShackのバイヤー,内海信二。1970年代末のある日,内海はつてを頼って,電卓開発で名高いシャープの佐々木正を訪ねた。
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第1回 電卓戦争からコンピュータへ
ラジオや電卓,ポケコン,ノート・パソコン,そして携帯電話まで,国内メーカーの電子機器を世界市場で販売した家電バイヤー,内海信二。彼の足跡から,日本企業の海外進出の歴史を振り返る。