――最後に、お二人に、このたびのトークセッションのご感想をお願いできますでしょうか。

横田 またマイルズさんの言葉なんですが、よく言われる「What are we really trying to do?」、本当に我々がしようとしていることは何ですかということをよく言われるんです。それを、フィーリングすることが大切だとマイルズさんは言っているわけです。マインド・ターニングとすごく似ているところがあります。「我々は本当は何がしたかったんですか」という質問は有名です。彼は、ただ、それをフィーリングしろと言うわけです。より深く理解する。より感じるためには、こういうことをやりましょう。とても重要なんですよと彼は言っているわけです。

 そうすれば、アクションズか、インアクションズか、つまり、やるべきか、やらざるべきかというのは、瞬時に分かります。我々がああだこうだ議論する前に感じることが大切だ。分析することとか、トークすることとか、そんなことではなく、感じろと。これがとても大切なんだと、彼はそういう言葉を残しているのです。

 我々のやっている、皆さんがやっているVEが本当にマインド・ターニングできていますかということです。そして、フィーリングできていますかということです。我々が本当にそのものを感じたか。感じていたらVEができているのだと思います。

佐藤 今、「to do」という言葉がマイルズの言葉に出てきました。私の言いたいことも「行動しよう」ということです。

佐藤 ここにいる皆さんは特に意識改革のできない階層だと思っています。なぜかと言うと、こういうところに来られる方は、会社の中でも地位が高かったり、信頼があったりするからここへ来られるんです。そういう方々は、誰かに何かをやらせようとするんですが、自分ではなかなか理想を追い切れないことが多い。意識改革が必要なんだけれどできないのです。やれることは、自分で一つずつ行動を変えていくこと。こういうことをいつも申し上げています。

 VEももっとレベルを上げなければいけないわけですから、そのレベルを上げるという視点で考えると、レベルが上がるまで変える、行動する。そして、上がったレベルが2度と下がらないようにすることが肝心です。

――ありがとうございました。