前回から読む

――議論も白熱してきましたので、次のテーマである「Next Value Engineeringとは」に移っていきたいと思います。

横田 私も佐藤さんもアメリカによく行きます。日本のVEをこれから育てていく、そしてアメリカでいろいろ研究開発されている情報を仕入れてくることは、とても大事だろうと思います。VE全国大会は2日間で1000人近くの人たちが集まるわけですけれど、そういう人たちの研究結果、成果みたいなものを海外に発表する機会がまだ少ない。そういうのはもったいないなという気がしています。

 アメリカでよく言われるのが、「機能系統図がちょっと違う」ということです。向こうではFASTダイアグラムというものがあって、基礎研修に相当するモジュール?の中で教えられています。しかも、FASTダイアグラムのバリエーションが3つもあって、それを教え、それを基に分析をしています。

 その中に日本の機能系統図に似たようなものもありますが、また違う。機能系統図は私も大好きです。でも、日本の機能系統図は、バリエーションが1個しかありません。なので、機会があれば、アメリカのFASTダイアグラムも一度どこかで使ってみていただきたいなと思います。

 私は向こうのFASTダイアグラムの教え方、使い方、こつ、特徴、全部学んできました。その結果分かることは、日本の機能系統図もFASTダイアグラムも両方いいんです。一長一短があって、両方をどんどん使っていくのがいいんじゃないかなと思っています。佐藤さんは、機能系統図をどのように作っているんですか。