VE(Value Engineering)関連の国内最大イベント「第45回 VE全国大会」が、2012年10月30~31日に東京で開催された。論文発表や企業の活動報告などと並んで、今年は初の企画として「VEとは何だ!」をテーマに「スペシャル・トークセッション」が行われ、多くの参加者が会場に詰めかけた。パネリストは、VPM技術研究所代表取締役所長の佐藤嘉彦氏と、ファンクショナル・アプローチ研究所代表取締役社長の横田尚哉氏。両名をパネリストに、会場も巻き込みながら「VEとは何なのか」、「イノベーションを実現する上でこれからのVEはどうあるべきか」といった熱い議論が繰り広げられた模様をお伝えする(モデレータは、横河電機品質保証部技術企画センター技術推進部の沼澤朋子氏と日立国際電気人事総務本部小金井総務部技師苅谷尚子氏)。

佐藤嘉彦(さとう・よしひこ)
1963年いすゞ自動車入社。米General Motors社からヒントを得ていすゞ式(佐藤式)テアダウンを構築、日本のテアダウンの第一人者となる。原価企画・管理担当部長、原価技術推進部長、技監などを歴任後、1997年にVPM研究所を設立。コンサルタントとして活躍している。
横田尚哉(よこた・ひさや)
大手建設兼サルタンと会社から独立してファンクショナル・アプローチ研究所を設立。米General Electric社の改善手法をアレンジして10年で総額1兆円分の公共事業改革に乗りだし、総額2000億円のコスト削減を達成した実績を持つ。