3DSには、すれちがい通信の利用を促す仕組みも盛り込まれている。
その中核を担うのが、Miiである。すれちがい通信によって他のユーザーのMiiと簡易な情報を交換できる。例えば「あいさつ」といったメッセージや、最近遊んだゲームのタイトル名などだ。
あいさつの文面は基本的に定型文だが、同じアバターと2回以上擦れ違うと、次回の擦れ違い時に個別のメッセージを送信できるようになる。これで擦れ違う楽しみが増えて、ユーザーが利用したくなるという狙いだ。
Miiによるすれちがい通信では、ユーザーの「集めたくなる」という心理を突いて利用を促す工夫も取り入れている。
例えば、すれちがい通信で出会ったMiiは「広場」という領域に蓄積されていき、今まで擦れ違ったMiiのデータを閲覧できる。擦れ違うMiiが増えていくことをユーザーに視認させることが、Miiの収集欲を刺激するのだ。
擦れ違ったMiiを使って楽しめるゲームも内蔵している。パズルのピースを交換するゲームや、敵キャラクターを倒してステージを進めるごとにMii用のアイテムを入手できるゲームなどだ(図)。いずれもユーザーの収集欲を刺激するものである。
――続く――