機能のアップデートが可能に

 スマートフォンのアプリから機器に制御パラメータを渡す使い方は、例えばオーブンレンジや炊飯器といった調理器で採用されている。スマートフォンを通じ てインターネットから好みの料理のレシピを取得し、調理器にかざすだけで、レシピに適した動作モードで調理を開始する(図2)。

図2 クラウド連携で家電制御やデータの見える化を可能に<br>NFCのR/W機能搭載のスマートフォンを通じて、家電の制御やデータの“見える化”などを行う。例えば、オーブンレンジの場合、スマートフォンでサー バーにアクセスし、好みの料理のレシピを選択した後、オーブンレンジ本体にタッチすると、レシピに適した加熱条件を自動で設定する(a)。体組成計では、 スマートフォンを介して測定したデータをサーバーに送信し、ユーザーが管理・閲覧できる。「友達リンク」と呼ぶ機能で、登録ユーザー同士で測定データを共 有できる(b)。(写真:パナソニック)
図2 クラウド連携で家電制御やデータの見える化を可能に
NFCのR/W機能搭載のスマートフォンを通じて、家電の制御やデータの“見える化”などを行う。例えば、オーブンレンジの場合、スマートフォンでサー バーにアクセスし、好みの料理のレシピを選択した後、オーブンレンジ本体にタッチすると、レシピに適した加熱条件を自動で設定する(a)。体組成計では、 スマートフォンを介して測定したデータをサーバーに送信し、ユーザーが管理・閲覧できる。「友達リンク」と呼ぶ機能で、登録ユーザー同士で測定データを共 有できる(b)。(写真:パナソニック)
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アプリをバージョンアップしたり、多様なアプリを入手したりすれば、接続先の機器で新たな機能も実現できるようになる。これにより、特定のユーザーだけ が望む機能を、アプリを通じて提供しやすい。「これまでの白物家電は、数多くのユーザー層に販売するために、特定のユーザーから求められる“とがった”機 能を入れにくかった。白物家電は一度購入するとしばらく買い替えない。それにもかかわらず、通信機能を持たないために購入後に新機能を提供できない。 NFCを使えば、これらの問題を一気に解決できる」(パナソニック)と期待を寄せる。