日本航空
チケット購入から目的地まであらゆる場面でNFCを活用

 至る所に単純タグを貼り付け、あらゆる場面でNFCを活用したきめ細かなサービスをユーザーに提供する─。その実現に向けた第一歩を踏み出したのが、日 本航空である。同社は国内線において、携帯電話機をかざすだけで飛行機に搭乗できる「JALタッチ&ゴー」サービスを、2012年9月26日からNFC対 応スマートフォンでも開始する。同サービス向け専用アプリを同日から提供を始める。これまで、FeliCa搭載の従来型の携帯電話機、いわゆるフィー チャーフォンで提供していたサービスである。

 現在は航空券の代用としてしかNFCを利用していないが、将来的には目的地の空港や観光地にまでNFCを活用することを視野に入れて動いている(図2)。例えば、以下のようなシナリオが考えられる。

図2 NFCを介してクラウドと接続<br>>NFCのR/W機能搭載のスマートフォンを通じて、家電の制御やデータの“見える化”などを行う。例えば、オーブンレンジの場合、スマートフォンでサー バーにアクセスし、好みの料理のレシピを選択した後、オーブンレンジ本体にタッチすると、レシピに適した加熱条件を自動で設定する(a)。体組成計では、 スマートフォンを介して測定したデータをサーバーに送信し、ユーザーが管理・閲覧できる。「友達リンク」と呼ぶ機能で、登録ユーザー同士で測定データを共 有できる(b)。(写真:パナソニック)
図2 NFCを介してクラウドと接続
NFCのR/W機能搭載のスマートフォンを通じて、家電の制御やデータの“見える化”などを行う。例えば、オーブンレンジの場合、スマートフォンでサー バーにアクセスし、好みの料理のレシピを選択した後、オーブンレンジ本体にタッチすると、レシピに適した加熱条件を自動で設定する(a)。体組成計では、 スマートフォンを介して測定したデータをサーバーに送信し、ユーザーが管理・閲覧できる。「友達リンク」と呼ぶ機能で、登録ユーザー同士で測定データを共 有できる(b)。(写真:パナソニック)
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 まずは空港到着時、NFCの単純タグが貼られた空港の案内板にユーザーがスマートフォンでタッチする。すると、スマートフォンのWebブラウザーが自動 的に立ち上がり、日本航空が提供する専用Webサイトにアクセス、そこから空港内の地図や空港内の店舗で利用できる割引クーポンなどを取得できる。