ヘルスケア機器では、日ごと測定したデータをNFCタグ内のメモリに書き込み、NFCを通じてスマートフォンで読み込んでサーバーに送信してデータを管理する注2)

注2) ヘルスケア機器へのアクティブ・タグ適用に積極的な企業の1社がオムロン ヘルスケアである。同社は活動計や体組成計など、多様なヘルスケア機器にNFCのアクティブ・タグを搭載している。同社によれば、集計したデータをユーザーに見せる、つまり成果を可視化することで、ユーザーの継続利用を促す効果があるという。

 アクティブ・タグは、白物家電でも活用され始めた。パナソニックの「スマート家電」がそれだ。NFCのR/W機能を搭載したスマートフォンを通じて、パナソニックのサーバーから取得した制御コマンドを機器に送り込み、制御可能である。例えば、洗濯乾燥機では洗剤の特性に応じた設定、オーブンレンジでは時間ごとの温度やモードといった細かな条件をスマートフォンで設定できる。