設計力向上 開発手法と支援ツールの動向・事例
 

第6回:戦略的な製品企画で売り上げを最大化する

日野三十四=モノづくり経営研究所イマジン 所長
2012/11/08 00:00
出典:日経ものづくり、2012年5月号 、pp.144-150 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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製品企画の手順

<総合製品企画の手順>
 グローバル化によってエンドユーザーの要求がますます多様化する中、会社全体の製品ラインアップを一括的に企画する総合製品企画は非常に重要である。製品企画を単発的に行う最終製品メーカーはないと思うが、戦略的・システマチックな製品企画が行われているとも言い難い。

 例えば、競合他社が新製品を発表すると多くのメーカーがそれを少しだけ上回る製品をすぐに開発しようとするが、これは単発的な製品企画といえる。このような定見なき製品企画では、会社が将来どこへ向かうのかというビジョンが失われ、長期的な成長は望めない。

 戦略的な製品企画とは、自社の経営資源と技術力を見極めた上で、3~5年先の品ぞろえ効率(品ぞろえ数当たりの売上高)が最大となる総合製品企画をいう。競合他社の動向や経済変動といった少々の変化で製品ラインアップをコロコロと変えるのではなく、その間に新たな技術を蓄積して次のモデルで一気に放出する製品企画がよい。

 製品ラインアップを決定する要素は、製品の方式、機構、構造などの「製品システム」である。製品システムが同じであれば相似的な製品設計や生産設計が可能になるので、設計工数や試作・試験費用、設備投資も少なくて済む。逆に、製品システムが異なればそれなりの経営資源が必要となる。

 製品ラインアップの検討には、に示す製品ラインアップ検討表を用いる。同図の左側にある製品システム構成は、製品の基本構造を決定するシステムから製品の部分の構造を決定するシステムへと展開する。は自動車の例だが、ボディ構造は自動車の基本構造を決定する要素なので最上位(最も左側)に配置するのに対し、懸架方式は自動車の部分構造に影響するだけなので末端(最も右側)に置く。製品ラインアップ検討表には、原則として会社がまだ保有していない製品システムも展開するが、会社の方針で当分使わないと決めている製品システムは除く。

図●製品ラインアップ検討表
会社全体の製品ラインアップを検討する際に用いる。製品システム構成では、製品の基本構造を決定する上で重要なものほど上位(左側)に配置していく。
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