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高橋 史忠=日経エレクトロニクス
2013/01/18 00:00
出典:日経エレクトロニクス、2001年3月26日号 、pp.182-183 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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「空飛ぶ配線」は是か非か

 素子間の接続方法に関しては,キルビー特許以外にももう一つ,ICの基本特許として名高い特許が存在する。米Fairchild Semiconductor社のRobert N. Noyce氏が発明した,プレーナ型トランジスタを使ったICの特許,いわゆる「プレーナ特許」である(図2(b))。キルビー特許とほぼ時を同じくして世に登場したこの発明は,キルビー特許訴訟開始時にはすでに期限切れとなっていた。

図2(b)Robert N.Noyce氏が考案したIC特許の図 侵害か,非侵害か
キルビー特許出願と同じ時期にICの基本特許として成立した米Fairchild Semiconductor社のRobert N. Noyce氏によるプレーナ特許(米国特許番号2,981,877)から抜粋した図。同特許はキルビー特許と並び称される特許である。国内でも成立したが,キルビー特許訴訟当時はすでに期限切れとなっていた。米国では,「どちらがICの発明者か」をめぐって,訴訟が繰り広げられた経緯がある。(図:米国特許から抜粋)
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 現在は,TI社のJack S. Kilby氏と,Noyce氏の双方をICの発明者とする見方が一般的になっている。ただし,Noyce氏が発明した構造の方が「製造技術的には現在のICの姿に近い」という意見は根強い。米国では1960年代にFairchild社とTI社が二つのIC基本特許に関して,「どちらがICの発明に当たるか」をめぐる訴訟合戦を繰り広げた。結果,米国の司法はNoyce氏をICの発明者とする最終判決を下している。

 Noyce氏は,1981年のインタビューでKilby氏の発明に関して,本誌にこうコメントしている。

 『キルビーは,集積回路という概念を強力に推し進めた。そのことで彼の貢献はとても大きい。しかし彼が考えた製造法は実用的ではなかった。結局ICはプレーナ・プロセスで作られており,今でも本質的には変わっていない』

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