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【第3回】異物による故障、磨耗や組み立て時に発生

舘 健治=ソルナック 取締役社長
2012/11/07 00:00
出典:日経エレクトロニクス、2005年3月14日号 、pp.111-118 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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 HDDの故障でよくあるものの一つが、何らかの原因でHDDの内部に生じた異物によるものだ。異物がヘッドと記録媒体の間に入ると記録媒体にキズが付き、データが破壊されることがある。その結果、特定の位置でデータを正しく読み出せなくなる。ヘッドを組み込んだスライダに異物が付着すると、スライダの浮上姿勢が不安定になり、HDD全面でデータの読み書きが困難になる。

 異物が発生する原因は幾つかある。我々はHDD内部の機構部品が摩耗して摩耗粉が発生した例や、HDDの組み立て工程で異物が混入したとみられる例を実際に確認している。このうち摩耗は、機器メーカーの使用方法かHDDメーカーの品質管理のどちらかに原因がある。HDDの仕様の範囲内で利用しても摩耗が発生する例があるため、機器メーカーは余裕を持った設計を心掛けることが必要だろう。それに対して組み立て工程で混入する異物は、機器メーカーにはどうすることもできない。被害を受ける確率を少しでも下げるには、HDDの製造拠点の情報を入手するなどの手立てが必要だ。

 発生した異物がHDD内に飛散する原因の1つは、ディスクの回転によって発生する空気流である。スライダに異物が付着するのは、これに加えてスライダが作り出す気流にもよる。スライダの記録媒体側には、メーカーによっても異なるが、非対称の凹部がある場合が多い。空力特性を考慮してスライダと記録媒体の距離やスライダ自身の浮上姿勢を安定にするためのものである。スライダの下を通過する空気は、この凹部によって気圧が低下する。異物が存在すれば、気圧の変化で巻き上げられ、ヘッドに付着する。

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