Qどうやって使うの?
EVAHEARTの主な構成
体内に埋め込むもの(青字)と、体外で使うものがある。(図:サンメディカル技術研究所の資料を基に本誌が作成)

 埋め込み型の補助人工心臓は、大きく二つの要素で構成されます。左心室の働きを補助する「血液ポンプ」部と、血液ポンプを駆動するための「コントローラ」部です。血液ポンプは体内に埋め込み、コントローラは体外で利用します。コントローラは肩から下げて歩けるほどの大きさと重さです。例えば、サンメディカル技術研究所の補助人工心臓のコントローラの重さは約4.3kg、テルモのものは約2kgです。患者は補助人工心臓を利用している間、退院して在宅療養することが可能であり、歩行を含めた日常生活を送れるという特徴があります。サンメディカル技術研究所とテルモの補助人工心臓は、共に2011年2月に保険収載が決まり、保険償還価格(薬や医療機器の価格)はいずれも1810万円です。