医師向けアプリにも注力
Samsung社の次世代医療に関する取り組みの中心は医療機器とバイオだが、その他にも幾つかの動きがある。例えば、タブレット端末やスマートフォンで利用する医師向けのアプリケーション(アプリ)開発にも力を入れている。
Samsung病院では2010年11月から、「Dr.Smart」と呼ぶSamsung社のアプリが使われている。各種の医療情報をGALAXY Tabなどのタブレット端末で医師が見られるようにしたものである(図4)。
例えば、患者の名前をクリックすると、施した処置やレントゲンの写真、どの薬をいつ投与したのかといった情報が出てくる。そこに手書きでメモを残してお くと、後で看護師が確認して作業をするといった使い方もできる。現在は、Samsung病院のほとんどの医師が、GALAXY Tabを持ち歩いて仕事をしている。医師にとっては、作業を効率化でき、雑用が少なくなるため、高い評価を得ているようだ。