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【連載14回】ジェスチャー入力に飛び付く中国企業、参照デザインの登場が後押し(その3:分解編)

根津 禎=日経エレクトロニクス
2012/11/02 00:00
出典:日経エレクトロニクス、2011年2月7日号 、pp.19-22 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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図1 i-dongは,ディスプレイ側に設置するセンサ装置と,ユーザーが手に持つ専用コントローラなどで構成される(a)。コントローラは2種類ある。センサ装置はパソコンやSTBとUSBで接続して利用する。パソコンに接続した場合は,例えば1.5GHz以上の動作周波数を推奨している(b)。
図1 i-dongは,ディスプレイ側に設置するセンサ装置と,ユーザーが手に持つ専用コントローラなどで構成される(a)。コントローラは2種類ある。センサ装置はパソコンやSTBとUSBで接続して利用する。パソコンに接続した場合は,例えば1.5GHz以上の動作周波数を推奨している(b)。
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図2 センサ装置は,大型のメイン基板とカメラなどを実装した小型基板を搭載する。中央に可視光カメラが,両側に赤外カメラが配置されている。赤外カメラを載せた基板の両側にはそれぞれ3個,計6個の赤外LEDが実装され,LEDの上には集光用のレンズ部品が搭載されているなど,赤外光源の設計に注力した形跡が見られる。部品の説明は本誌の推定。
図2 センサ装置は,大型のメイン基板とカメラなどを実装した小型基板を搭載する。中央に可視光カメラが,両側に赤外カメラが配置されている。赤外カメラを載せた基板の両側にはそれぞれ3個,計6個の赤外LEDが実装され,LEDの上には集光用のレンズ部品が搭載されているなど,赤外光源の設計に注力した形跡が見られる。部品の説明は本誌の推定。
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 現時点では,中国企業が見せたジェスチャー入力技術の多くは,中国以外の企業が手掛けたものである。中国企業が開発した例としては,Taishan Online Technology社の「i-dong」がある。冒頭で紹介したSHENZHEN MEDIA GROUPの実演には,このi-dongが用いられている。

 i-dongは,パソコンやSTBといったホスト機器と接続するセンサ装置と,ユーザーが手に持つ専用コントローラなどで構成される。コントローラは2種類ある(図1)。複数のボタンを備えたメイン・コントローラと,外観はそれとほぼ同じでボタンのないサブ・コントローラである。センサ装置の外観はKinectに,両コントローラの外観はMoveモーションコントローラに,それぞれ似ている。外観からは,ヒット商品の模倣にも見える。

 だが分解してみると,模倣したのは外見だけで,ジェスチャー入力技術にはKinectやMoveとは異なる手法を採用したことが分かった(図2)。最大の特徴は,Moveのような手に持つ専用コントローラに,加速度センサやジャイロ・センサといった動きを検知できるモーション・センサを搭載していない点だ。

 i-dongの仕組みの詳細は不明だが,以下のように推察できる。まず,センサ装置の両側に配置された赤外LEDから赤外光を放ち,それをコントローラ先端部で反射する。その反射光をセンサ装置の両側にある赤外カメラで捉える。この結果をUSBで接続したパソコンやSTBといったホスト機器に伝送し,ホスト機器側で演算処理する。これで,反射部の動きを追跡してユーザーの動きを推定する注1)

注1) 赤外カメラを両側に2個搭載しているので,三角測量を利用すれば,精密な距離データも取得できる可能性がある。また,反射部分の大小で距離を演算している可能性もある。

 コントローラに加え,帽子に取り付ける長方形の反射板や,体に巻くテープに取り付ける半球状の反射部品もある。これらを使えば,手以外の腕や足の大まかな動きを検知できる。どの反射部品をどの程度使うかは,ゲームの種類に依存する。

 こうした各種部品に加え,20種類ほどの専用ゲーム・ソフトが付属し,価格は1480元。日本円に換算すると約1万8500円と,希望小売価格が1万5000円程度のKinectよりも高い。

――続く――
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