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「渋滞学」の東大・西成教授に聞く

前編:数学は「美しい」だけではもったいない

  • 西成活裕=東京大学先端科学技術研究センター教授
  • 2012/10/04 00:00
  • 1/5ページ

たった一人でも勝てるのが数学

 小さいころ家の中を歩いてたら,下に落ちていた物が足に刺さったんです。パッと取ったらICでした。父が工作好きだったもので,部品や工具が家にたくさんあったんですね。痛かったけど,このゲジゲジみたいなのは何だろうって興味を持った。それが高じて小学校2年くらいの時,部品を買ってきて自分でラジオを作りました。

 その時,初めてオームの法則を知りまして。電圧=抵抗×電流という,あの式です。またもや強烈な興味がわいて,父に「この式,何で成り立つの?」って聞いたら「理屈まで知らん。難しいんだ」と言われ,それならと,自分で本屋に行って調べまくりました。

 厳密なものが好きだったんですね。世の中,怪しいことが多いわけです。声の大きい人の意見が通るとか。そういうのが大嫌いで,本当に正しいものは何なのかを突き詰めたかった。もう典型的な理科系ですね。

 そう考えると,数学です。自然科学の根本だから,数学で正しく導いた結果を否定できる人はいない。真理に一番近い学問だから,力強さがある。意見がそんなに言えない人でも,絶対に正しいんだと世の中に示せます。たとえ国家ぐるみで「それは違う」と否定してきたって,数学で証明すれば,たった一人でも勝てる。だから数学をちゃんとやろうと。

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