設計力向上 開発手法と支援ツールの動向・事例
 

第12回:設計プロセスの再定義(下)

待寺 裕一=O2 技術ディビジョン コンサルタント
2012/10/31 00:00
出典:日経ものづくり、2010年7月号 、pp.79-81 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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チェック方法も見直す

 3次元化に伴う設計プロセスの再定義においては、設計結果のチェック方法を見直すことにも注目したい。

 2次元設計における検図では、計画図や組立図と突き合わせて部品図をチェックしていた。しかし、このような検図作業の質は検図者のスキルに依存するところが多分にあり、チェック漏れも発生しやすい。設計プロセスをせっかく再定義するのであれば、この問題も解決すべきだ。

 これは同時に、3次元設計で陥りやすい落とし穴への対策でもある。よくあるのが、画面で3次元モデルを拡大表示していると、実際は小さなクリアランスが大きく見えて、問題にならないと判断してしまうことだ。肉厚も同様で、拡大表示していることで、十分と判断してしまうケースがある。

 クリアランスや肉厚の確認には断面を切って確認する方法が一般的だが、効率的な手法を定義しておかないと必要以上に時間をかけることになる。設計結果の確認方法についても、事前に決めておくことが重要だ。

 ある企業で使ったアイデアが、設計結果のチェック用テンプレートを作成することだった。類似モデルを効率的に作成するためのテンプレートのように、チェックにおいてもテンプレートは効果的である。

 例えば、さまざまな方向からの断面を見られるように定義したアセンブリモデルをチェック用のテンプレートとして準備しておき、これにチェック対象のモデルを組み付ける。すると、組み付けた瞬間に、部品とその周囲の断面を見ることができる。部品に対してそれぞれ断面を作成してチェックするよりも短時間で済むし、作業も標準化できる。アセンブリモデル上に、作業標準を3次元アノテーション(注記)などで記述しておくとよい。

 CADによってはデザインルールをチェックするオプション機能を用意しているものもあるので、それを使うのも手である。ただし、概して高価なので、それを導入する前にCADの既存機能をうまく使って目的に合ったチェックをできないか、いろいろとアイデアを出してみることを勧めたい。

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