依存関係を事前に整理する
真の3次元設計プロセスへと再構築するための具体的な活動は、次のようになる(図)。まず、ポイント①。対象製品における従来の設計手順を確認し、設計時に行っている検討事項を明確化する。次に、各検討事項の間の依存関係を整理し、最も効率的となるように設計手順を見直す。これは、部品やユニット間の依存関係を整理することにもなる。
アセンブリを構成する部品やユニットの大きさや位置は、少なからず相互に影響し合う。例えば、部品の外形を決める際には、隣接する部品とのクリアランスやスペースの取り合いを考慮する必要があるし、機能部品を配置する際には、その機能の実現に不可欠となる設置位置の制限もある。
このような部品間/ユニット間の依存関係が、構想設計段階では明確でなければならない。前述のように、2次元CADでは依存関係に気が付いた部分から作図していけばよいが、3次元CADでは各部品単位で形状を完成させていかなくてはならないからだ。